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増え続ける高齢者人口|2024年65歳以上人口は3625万人

毎年、9月15日敬老の日に、高齢化社会を象徴して、高齢者人口の増加と比率が報じられます。
総務省推計によると2024年の65歳以上の高齢者人口は、3625万人(前年比2万人増)。
総人口に占める割合(高齢化率)は29.3%(同0.2ポイント上昇)。
総人口の減少傾向が続く中、どちらも過去最高を更新中です。
※参考⇒ 統計トピックスNo.142 統計からみた我が国の高齢者-「敬老の日」にちなんで-

減り続ける子どもの数|2025年15歳未満人口は1366万人

一方、高齢化の対極として問題化される「少子化」。
今月5月5日こどもの日に因んで、子どもの人口減少動向が報じられました。
2025年4月1日のこどもの数(15歳未満人口)は、前年比35万人減少で1366万人。
1982年から44年連続減少で、過去最少。
高齢者数傾向と真反対です。
(参考)
⇒ 統計トピックスNo.145 我が国のこどもの数―「こどもの日」にちなんで―

こどもの数が減り続けるのは、結婚する人が減り続けているから

簡単な因果関係を。

結婚する人の減少の真因は、人口減少

こどもの数が減り続ける初期の要因は、結婚適齢期に当たる人口が減少し続けていること。
社人研(国立社会保障・人口問題研究所)発表の2025年人口ピラミッドを確認しましょう。

※ (参考)人口ピラミッド|国立社会保障・人口問題研究所

2025年時点での25歳~40歳まで人口。40歳超~55歳、その上の55歳超~70歳のそれぞれの人口。
これを視覚的・感覚的に比較。
25歳~40歳までの人口が、先行世代の人口に比べて、大きく減少しています。
これでは、子どもの数が減るのも仕方がない?
しかし少ない適齢期人口でも、みんなが結婚すれば、子どもの数は減らないかもしれない。
あるいは、増えることもあるかもしれない。

未婚化率の高まりが、出生数減少を決定づけ

しかし、そうはいきません。
5年ごとに実施の国勢調査(総務省統計局)令和2年(2022年)結果。
「未婚」は2973万人(15歳以上27.5%)。うち、男性未婚率は1663万9千人(31.9%)、女性未婚率1309万人(23.3%)。
年齢階級別に、年次別のトレンドを示したのが、以下のグラフ。


5歳刻みの年齢構成、どれをとっても未婚率が高くなる一方。
これでは、これからも当分、婚姻率も、婚姻数も減少するばかりでしょう。
国や自治体、経済界が声高に、「少子化対策は喫緊の課題」と叫ぶのもいつものこと。
しかし、ムダなことははっきりしていますね。これまでの結果が物語っています。
「喫緊の課題」。どれだけ聞き飽きたでしょうか、この言葉。

結婚するしないは、個人の自由|少子化問題とは、話は別

少子化問題が取りあげられ始めてから、もう30年以上経っているはず。
政治や行政、そして経済。
各方面から少子化対策が打ち出され、財政もそれなりに活用されてはきました。
しかし、どれも腰が引け、小手先に終わっており、改善・解決の糸口さえ見いだせないまま。
きっとこれからも当分、改善されることはないに違いありません。

腰が引けている、とした理由。
どの提案にも、「結婚するしないは、個人の自由」、「強制できない」と但書きが加えられているから。
それは当然のこと。

結婚しない・できない要因、子どもを持たない・持てない要因

しかし、少子化対策は、打ち出さないと、無策、何もやってこなかった、と批判されるのが常。
なので、一応、結婚しない理由、結婚しない理由について、アンケート調査も行われてきました。
同様、子どもを持たない理由、子どもを持てない理由、についても。

その上で、いろいろやってきたこと、やってきていることを、報告書や計画書で公開しています。
しかし、一向に、その成果は表れることなく、ここまで述べてきた事実があります。
それらの動向についても、当サイトでは随時取り上げていきます。

母の日に、家族と結婚論サイトを開設

実は、今まで、廃止WEBサイトや最近開設サイトで、結婚や家族について投稿してきました。
しかし、結婚・結婚に特化したサイトを設けることなく、総合サイトで触れてきた程度でした。
デジタル終活の実践過程でもある現在。今回、その方針に反して、kekkonkazoku.com というドメインを取得。
結婚家族.com とサイト名を付けて、今日、2025年5月11日「母の日」に当記事を初稿に。

母の日について、格別な思いを持っているわけではないのですが、本初稿がこの日になった。
そこで思うのは、「母があっての家族形成」、「母があっての子の誕生」ということ。
頻繁に妻と行くショッピングモール。そこで見る機会が多い「母と子」一緒の姿は、なんとも言えぬ心温まるシーンです。
そして、子どもは可愛い!
もう一つ。いつもそこでは、とても少子化社会とは思えない、と感じるのですが。

後期高齢者のライフワークとしての「結婚家族.com」

後期高齢世代に入った今年2025年。
残る人生におけるサイト運営のライフワークのテーマが、「ベーシックインカム」。
https://basicpension.jp  ここ数年記事を投稿していませんが、今年後半から再開します。)

これに、学生時の専攻だった「家族社会学」に立ち戻り、ライフワークをもう一つ追加。
専門サイト「結婚家族.com」に取り組むことにしました。

何かと、「高齢化社会」と「少子化社会」、「高齢世代」と「現役世代」のように対照的・対立的に捉えられます。
それぞれにとって、直接の利害関係などないはずですが、なぜかそうなってしまう。
一応、先行世代としての負い目と責任意識もなくはないです。
それはあまり意識せず、結婚や家族に、ソロ・おひとりさまとしての生き方も含めます。
そのテーマで、思うこと、提案等を、関連動向や話題も活用し、運営していきたいと思います。
どうぞ宜しくお願いします。

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