先月2015年11月に、日本を代表する社会学者・上野千鶴子さんによる『おひとりさまの最期』(2015/11/6刊・¥1,529)が発売されました。
ご存知のベストセラー『おひとりさまの老後』の続編というべき書です。

上野さんだから言えること、と感じる箇所が多かったですね。
ご本人が仰るように、多くの既婚者にも読まれ、共感を持たれたという前作同様、新作も幅広く読まれると推察します。

ただ、上野さんのベースは、「非婚」ですから、元々家族との関係を排除し、ないものとした人生を選択しているので、どんな主張であっても、どこか同調できない部分があります。
いずれ、両方の書について、考えることを記したいとは思っています。

単身で暮らす適齢期の、あるいは適齢期を過ぎたかもしれない(失礼!)未婚の方々。

いわゆる「おひとり様」。

企業内・組織内での「お局様」ではありません。
(もっと失礼かもしれせんね!ごめんなさい!)

親との同居状態にあるメリットがないのですが、 この形のライフステージにある方々の未婚率の高まりの一因であり、増える現象でもあります。

男性か女性かにより、あるいはもちろんお一人お一人の経緯の違いがあります。
一応結婚願望はあるけれども、あったけれども、今の状態の気楽さに身を任せている、今はこの状態がいい。

仕事が最優先になっており、それが生き甲斐になっている、あるいはそれで一杯いっぱい。
気の置けない友達もいるし、好きな旅行に自由に行ける。
余計な気を人に使わなくてもいいのが一番。

別の視点では。
都市部では通勤時間が長く、仕事日は自分の時間 が持てない。
休日は疲れを取るか、自分の趣味や同性の友達との時間で一杯。

結婚目的のために時間を使う暇?がない。
優先順位としては後回し。

確かに自分の時間をどう使おうと、勝手ではあります。
生き方は自由です。

でも、多少なりとも結婚したいと思う気持ちがあれば、何かしら行動を起こさないといけないし、情報収集も必要。

今どきの「婚活」は胃袋が丈夫でないといけないな、 と思っています。

おひとり様のライフステージが生涯続くのはちょっともったいない、ちょっと残念。

運命的な出会いがいつの日か、あるいは突然あるかもしれません!

私にはどうしようもありませんし、大きなお世話でもありますが、いい出会いがありますこと、心からお祈りし ています。

※2012-12-10投稿記事の転載です。

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ネット婚活ビジネスとはどういうものかと、興味半分で、独身者として登録したある婚活サイト。
相手女性の年齢年齢を、40歳~45歳と登録したのですが、正会員ではない状態でも、相手紹介のメールが、頻繁に届きます。
実際に紹介を希望するならば、費用を払って正会員になる必要があります。
昨年8月に登録依頼、60人近くの40歳代前半の女性のプロフィールの案内をもらっています。
皆さん、初婚のようです。

これまで、おひとり様の生活をどういう気持ちで送ってこられたか、人さまざまと思いますが、40歳を超えてからの結婚を志す女性が、やはり大勢いらっしゃるんですね。
しかも、その中に、子どもを持ちたい方が5割近くはいらっしゃるのです。

上野さんからすると、非婚には合理性があるが、結婚や子ども持つことには合理性がないとのこと。

すべてのメンタリティに、合理性が必要なものかどうか。
その合理性の基準とはなんなのか。
自分が賛同できないものは、非合理的・不合理。
上野さんの理論・理屈では、そんな感じです。

いずれ人は皆、おひとり様になる。
しかし、夫婦や家族形成後のプロセス・結果としてのおひとり様と、端から選択してのおひとり様では、本来、論じる視点は、異なっていて当然です。

上記の2冊を参考に、種々考える機会をいずれ持ちます。
それに加えて以前一部だけ取り上げたことがある『非婚ですが、それが何か! ? 結婚リスク時代を生きる』を絡ませると、もっと面白くなる気がします。

実は、このブログ、(かなり以前に廃止した) 世代通信.net のテーマの範囲が結構広くて、なかなか、一つのカテゴリーに絞れないことで、困っています。

かといって、サイトの数を増やすのも簡単ではありませんし。
年の瀬が迫りつつある今、時間の経過が、加速するようです。

おひとり様は、年の瀬は、どんな心境でしょうか。
どんな気持ちで、新年を迎えるのでしょうか。
その前に、明晩は、クリスマス・イブ。

前回の
◆「おひとり様、それぞれの背景とメンタリティ:結婚、してみませんか」
で、(結婚適性診断を受けた)婚活サイトから、女性紹介メールがよく届くことを書きました。
今朝起きてメールをチェックしたところ、昨晩また新たな紹介メールが入っていました。
40歳の専門職の方で、子どもをおひとり希望とあります。

マスコミで40歳代の著名女性の出産などが報じられるので、多くの女性が勇気づけられ、希望を持ち始めているのでしょうか。

妊娠・妊活については、このブログで
妊活バイブル 晩婚・少子化時代に生きる女のライフプランニング』(齊藤英和・白河桃子氏共著・2012/3/20刊)から
第1章「婚活時代は妊活時代」(白河桃子)
第1回:学ぶ「妊活」と、再考する「婚活」
第2回:出産後も正規職として継続就労した大半は公務員・教師という時代
第3回:妊娠・妊活、婚活に不可欠な強い意志・理性、責任そして愛情
第2章「教科書が教えてくれなかった卵子の話」(齊藤英和)
第4回:胎児のうちにすべての卵子が創られるって、知らなかった!
第5回:アンチエイジングできない卵子、思うままにならない妊娠
と紹介しています。

※上記の記事は、消去?してしまい、残っていません。

(2011年12月中旬の中日新聞(東京新聞)の関連記事から)

子ども手当、児童手当など政治のいい加減さから、子育て世帯への経済支援策は、税制上の控除の問題を含め毎年ぶれて、当てになりません。

自民党は「自助努力」と企業負担を基本とする政策ら しいです。
それならば一層、雇用を創出する経済政策 を強力に推し進める必要があります。

未婚率の上昇や晩婚化の一因として、男性の正規雇用者の減少=非正規雇用者の増加、リストラ、新卒就職率の低下、など雇用問題の比重が非常に高くなっていることははっきりしています。

婚活市場でも、女性が結婚相手に望む最低年収は、300万~400万円で、300万円以下の場合、自ら婚活の土俵に上がらない男性が多いと言われています。

政治が頼りにならない社会において、一人一人が、あるいは夫婦単位で自衛・自立できる方法・方策、生き方を真剣に考える必要があるのではと思います。

新しい家業や零細・小企業の在り方、起業化を実現する取り組みが、社会的レベルで展開されるべきとも思います。

しかし、現状の行政、公務員には、その感覚での政策 作りや指導実務を担うことは、やはり期待できないと考えてしまいます。

民の力、個の力を「ソーシャル化」するうねり、ムーブメントが必要な気がします。

※2012-12-13投稿記事の転載です。

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上記のブログの後、2013-02-25に、やはりAmebloに以下の文を載せました。

上記投稿後、2か月以上経ちました。
アベノミクスで、円安誘導、金融緩和、財政出動と並んで「成長戦略」が主張されています。
TPP参加、農業改革など、いよいよ本気かと思われるような政策も具体化しつつあり、期待が大きくなってきています。
空振り、腰砕けにならないよう祈りたいものです。

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ほぼ1週間後には2016年を迎えようとしています。
状況的には、新・3本の矢の中で、出生率1.8を実現するための緊急対策が提示されたところです。
そこで、非正規社員の増加、子育てや介護問題と関連しての、女性が働くこと、子どもを持つこと・産むことや結婚することの困難な状況は、改善の兆しがありません。
掛け声ばかり、財政支出の予算化の話ばかりです。

今頃、なにが「緊急対策」?という感じ。
こういう無策の年が過ぎていくことこそ、「失われた〇年」というのです。

経済的な理由で、結婚できない、結婚しない。
そうした社会的状況・背景を受け入れつつ、結婚・婚活のあり方・考え方を変えるべきと提案・提言するのが
「婚活」時代』(2008/3/1刊)と続編の『「婚活」症候群』(2013/7/20刊)。

その一部を紹介してシリーズ化した以下のブログもチェックして頂ければと思います。
第1章【「婚活」流行の背景と影響】(山田昌弘)
第1回:「婚活」ブームがもたらした認識の変化「結婚できない不安」
第2回:「婚活」が恥ずかしいことではなくなった時代の幕が開いて
第3回:『「婚活」時代』の誤算、恋愛抜きの結婚願望?
第4回:希望年収600万円以上の適齢期の未婚男性5.7%の狭き門への戦い

第2章【「婚活」の誤解と限界】(白河桃子)
第5回:結婚に対する意識の変化を提案した『「婚活」時代』が生んだ誤解
第6回:婚活公認で女性がポジティブに。そして婚活未成就の負のサイクルが?
第7回:婚活ブームは「再婚活」「晩婚活」を呼び、婚活格差を招いた?
第8回:「釣り堀婚」「価格.com婚」そして「ロトくじ婚」?
第9回:結婚相手を選ぶ意識の変化以前に必要な、結婚への意識・考え方
第10回:強い女子力でも困難になった婚活時代は自活女子をめざす時代
第11回:「自活女子」「自活男子」化で一億総モラトリアム社会から脱却
第12回:社会的不妊と少子化を招く社会的不婚・未婚化改善のための働き方改革
第13回:「婚活」から「妊活」へは自然な流れ?

※以上の記事も消失してしまいました。

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もうすぐ、2015年を過去のものとし、すべての人々が新しい年2016年、新しい可能性のある年を、手に入れるわけです。
希望を持って、婚活・妊活を!

38歳の次男の中学時代の同級生で米国在住の女性。
米国人男性と結婚し、今年12月上旬が初産の予定。
このところFacebookへの投稿がなく、彼女のお母さんとも友達であるかみさんが、心配していたのですが、無事女の子が産まれたことが今、Facebookにアップされ、ほっとしたところです。
良かった、良かった!
ママがちょっと入院が長引いているのですが、赤ちゃんは退院して、パパと一緒にママの退院を待っているとのこと。

皆さん、素敵なクリスマス・イブを!

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次回が、ようやく最終回の記事になります。

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