母性・父性体験が影響する夫婦・家庭生活の多様性(2015/6/7)
前文がなくなってしまい、いきなりAmeblo掲載内容です。
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Ameblo編・第14回:母性・父性の喪失と結婚
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結婚そして夫婦関係もそうですし、育児も、家庭もそうですが、 思うとおりにならないコトが多いものです。
でもそこには、嬉しいコト、幸せや喜びを感じるコトもたくさんあります。
嫌なコト、困難なコト、悲しいコトがあればこそ、 一層嬉しさ、喜ばしさが増します。
(これは仕事も、人生もすべても一緒ですね。)
子どもにはどんな面でもいいから親を乗り越えてもらいたいと思います。
その成長を見守り、自立をサポートするのが親の役割と思います。
母として父として、一つの家族社会を作り、周囲の社会との関係の中で暮らしを営んでいく。
不幸にして、そのどちらか、あるいは二人とも欠くコト、失うコトもあるかもしれません。
悲しいコトですが、幸薄い家庭・親環境での生活を送る場合もあります。
そこでの何かしらの経験・体験がトラウマとなり、結婚すること、子を持つことを拒絶する要因になることがある。
それも理解できます。
出産・育児を不安に思う、嫌う。
子どもが欲しいと思わない。
母性の喪失・父性の喪失と感じる悲しい事件・事故 も、時代時代に必ず発生します。
もちろんそれぞれの自由ですが、母であること、父であることでの人生の感じ方や、自身の生き方は、未経験のままの人生とまったく異なります。
マイナスの体験や感情を持つ場合は、そうした悲しい思いをすることのない家庭を作ることを目標にし、 父・母としての役割を担当する。
幸い幸福を感じることが多い親・家庭に育ったならば、自分も負けないような?素晴らしい家庭・家族を築き、親の役割を全うする。
不安に思う方々には、ちょっぴり冒険かもしれません。
またちょっと想定外のことが起きることがあるかもしれません。
しかし、一度しかない人生。
妻・夫、母・父としてのライフステージもぜひ体験してみては、と思います。
安心感、癒し、働きがい、充実感、居場所、帰る場所。
成長を見守る、愛情を注ぐ、愛情や信頼を感じる小さな社会。
さまざまな情緒・情感・気持ちが交流する、長い人生の中で貴重なステージとなるに違いありません。
※2012-12-06投稿記事の転載です。
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前回紹介した2冊の本
『母という病』・『父という病』(ポプラ社)を読み終えました。とても良い本でした。
両方とも、このシリーズ及びこちらも現在シリーズ展開中の『「居場所」のない男、「時間」がない女』を素材とした
<「時間」がない男が「居場所」のある女に頼るミライ>ブログとも関連しています。
重ね合わせながら、男性・女性、夫・妻、夫婦・家族や、ライフステージなどを考えていければと思い、その方法を整理しつつあります。
多様な生き方、多様な働き方を認める。それは、多様性を一人の人が、一つの人生で、すべて経験してみることを
意味するのではないような気がします。
一人が選ぶ生き方は一つで、多数の人たちがそれぞれ選んだ形・方法・考え方を集めると非常に多種多様なモノ、コトが揃う。
そういう意味、そういう結果での多様性が先であり、ひとまず選択した方法がうまくいかなければ、やり直して、他の方法・生き方を選ぶことができる。
その柔軟性、やり直しが効くということが多様性を意味すると言えます。
そういうことと、ふと感じたしだいです。
母性体験が薄かった、あるいはなかった子どもの人生。
父性体験が薄かった、あるいはなかった子どもの人生。
そうした結婚生活・家族生活も、多様な人生の一面ですが、一人の子ども、一人の親としては、その経験は、一度きりのもの。
過ぎてしまった過去は、今とこれからで、埋めることができるわけではありません。
でも、その欠落・不足を、なにかしらのモノ、コト、あるいは人で埋め合わせたり代替することができる。
そのための振り返りや気づきや取り組む姿勢をもつことができるのも人としての多様性と思います。
その多様性は、一人の人、個人の心の中での多様性であり、可能性と考えます。
結婚。
一度はしてみませんか。
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長寿社会では、晩婚の基準を変えるべき?(2015/6/10)
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Ameblo編・第15回:女性の高学歴化と晩婚化・未婚率の向上
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結婚年齢の上昇傾向が続いています。
結婚しない状態の継続が、生涯未婚率の向上 につながっています。
高学歴化が進むと、結婚年齢が上がると言われています。
中卒者が集団就職で関東・関西地区などに 大挙して押し寄せた遠い昔。
高校進学までが普通だって時代を経て、大学進学が当たり前になった現在。
学歴が上がれば社会人として自立する時期が 遅くなり、自然、結婚年齢は上がります。
そういえば最近「学生結婚」という言葉もほとんど耳にしなくなりましたね。
学歴が上がることで招くこと。
就職し、経済的に自立し、生活するために働き、 そして働く喜び・生き甲斐を感じる。
認められたいと願い、何かにもっと貢献したい と思う。
働いて得た収入で、旅行や趣味や自分磨きに時間とお金を掛け、その生き方・暮らし方を継続したい、もっと経験したいと考える。
こうなると、異性に限らず、同性と付きあうこともその暮らし方・生き方の中の一つ、選択肢となる。
単純に考えると、その傾向・志向がなんとなく連想され、理解できる気もします。
しかもその流れはせき止めるわけにはいきません。
当然の権利でもあるから。
まだまだ女性にとって働く環境・条件は厳しいです。
しかし、どんな形であっても、高校卒業以降も進学し、 専門教育も受け、自分の能力を活かすべく働くこと
が当たり前になった時代の結婚。
結婚後の就労。
夫婦や家族という社会生活を維持するだけでなく、自分の能力を活かす。
好きなことをやる。
自己実現や社会貢献をしたい。
働くことを通じて人と社会との関係を持っていたい。
多様な価値観と行動スタイルがあります。
高学歴化は、結婚が生き方の内の一つの要素であり、働くという要素の方が価値がある。
そういうと認識を女性が持つ傾向が強くなることを示しています。
晩婚化・未婚率の向上は、とどめようがないのでしょうか。
※2013-02-21 記
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高学歴化が、晩婚化につながる。
これは、必然性がありますね。
晩婚化は、第1子出産時期が遅くなる「晩産化」につながるのも必然。
晩婚も晩産もない、非婚未婚・子ども無しも確率的には高くなる。
だからどうだ、ということはもう議論する必要はないですね。
2013年の結婚データによる平均初婚年齢は、夫は30.9歳・妻は29.3歳。
恐らく、2020年までには、女性も平均初婚年齢が30歳代になるのでは、と思います。
ところで、晩婚は何歳以降なのかという定義はあるのでしょうか?
国が規定するのも変な感じです。
感覚的には、やはり35歳が分岐点でしょうか。
男性は40歳、と感じる人も多いようですが。
平均寿命が、女性86.83歳、男性80.50歳と考えると、男性の晩婚基準年齢が女性より高い、というのは合理的ではないですね。
むしろ、男性の方が、30歳で晩婚、という感覚が合理性をもつかも。
などということになると、焦りを招くことになるでしょうか?
第1子の妊娠・出産年齢が、何歳くらいまでが望ましいか。
という視点で、晩婚化が望ましくないことが語られますが、最近は、30代後半に第1子を出産することも当たり前になりつつある感じです。
となれば、晩婚初婚適用年齢も、平均寿命の伸びも重ねて考えて、男女とも40歳くらいとしてもよいのでは。
そう感じます。
ライフイベントの年齢モデルは、さまざま。
晩婚化を奨励する必要はないですが、悲観することもない。
ただ、自分の親の介護の問題を考える必要がある将来。
結婚・出産の年齢と家族の年齢をも重ね合わせた上での人生設計、ワークライフ&ケアバランスを考える必要があります。
あまり深く考えなくても問題なくやって行ける人もいます。
しかし、準備周到、計画的にやってきた人でも、そのシナリオが、簡単に崩れてしまうこともあります。
結婚は、そうした不測の事態に備える上で、役に立つ機能を意外に強く持っているもの。
そう感じています。
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続いて、16回、17回目の記事になります。
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