たった一人だけしか人がいない時、そこには「社会」はありません。
他の存在と繋がりがあっての「社会」です。

結婚して夫婦という単位社会を創る。
同性婚も、単位社会を創る形の一つと言えますね。

日本では、欧米諸国と比べると「同棲」という形で認知された社会形成が少ないと言われています。
そして「同棲」から生まれる<非婚子>も少ない。

そして、未婚・非婚者が増え続けている。
友達がたくさんいるけれど結婚しない人。
友だちがいなくて結婚しない人。

ある意味、孤独が好きな人、孤独と思わない人、孤独に耐えられる人が増加している。
本当にそうなのでしょうか。

「愛」がなくても結婚は可能。
「愛」があれば理想。

「愛」は孤独とは無縁なもの?
「結婚」は孤独を癒すもの?

人は元来孤独なもの、と思います。

人は孤独に耐えられるか?
孤独の感じ方、孤独である状態は、人さまざまです。

「結婚」は孤独であることから抜け出せる機会であり、 方法であると言えます。

ただそれだけなら、結婚手続きをしなくても「同棲」 という方法も。

頻繁に恋人や友人・知人と会って淋しさを紛らわす こともできます。

でも、家に帰れば、一人でいることが寂しい。
人恋しい。いつもだれかそばにいて欲しい。

それが愛する人ならば。
結婚したい人ならば。

で、結婚。
ハッピーエンド!

一つの理想と言えるでしょうか。

でも本当はエンドではなく、これが新たな始まり!

話し相手がいる。
一緒に食事できる相手がいる。
肌のぬくもりを感じるコトができる。

ひとまず、孤独・淋しさとはさよならすることが できるでしょう。

でも、それはそれでプラスだけではなく、別のマイナスを伴うことになるかもしれません。

それが想定されることで、「結婚」に不安を感じ たり、避ける人もいるでしょう。
「やっぱり一人がいい」と。

人それぞれの孤独感・孤独観、結婚観があります。

でもやはり多くの結婚は、夫婦であること、家族がいることで、孤独・淋しさを感じさせない効果?が あることは間違いないと思います。

(2012-11-30 投稿記事、転載)

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ジェーン・スーさんの『私たちがプロポーズされないのには、101の理由があってだな
の、077番目の理由に
<正直に言えば、一人で生きていける自信がある。>
という節(説)があります。
強いお言葉!(笑&冷や汗)
<自信>は<自身>と当然置き換えることができますね。

その2ページ展開の文中から、少し抜き書きしてみます。

「あれ?今のところなにも困ってない。・・・もしかして、ひとりで生きていけるのでは?」
(略)
「このまま孤独死したら嫌!」というのも、「結婚したい理由」によく挙がりますが、結婚相手が先に死んだら、孤独死の可能性はゼロになりません。

って、だれが死に別れの心配を先にしますか!
(これは別の言い訳をするためのこじつけですぞ)

(略)
下手すると、「誰かと一生一緒にいるために、譲歩と相互理解を繰り返す結婚は、自分の人生において障害になる可能性がある」と私たちは思っている!
傲慢!!!
(太文字は原文通り)

傲慢、というか「いうか淋しき、◯◯かな」にいずれなる・・・?

(略)
私たち未婚のプロがいつまでも未婚でいるのは、自分自身が心の底から結婚を望んではいないから。
結婚より優先させたい人生の楽しみがあること、自分では気づいていなくても、お付き合いしている相手には、しっかりバレてますよ!

そう、人生を楽しむことができるコト、結婚や孤独や寂しいなどと言っていられない、感じていられない、感じるヒマがない(ほんとうか?)コトがある!
仕事、生涯の同性友達 etc.

生き方自由、多様な生き方の選択肢あり。
但し、その多様性・自由の選択肢の中に、結婚はなし。

多様もなにも、結婚については、するかしないか、二者択一しかないんですが。

実は、婚活ビジネスのある会社に、どんなものかと独身者として去年、ネットで性格診断してもらったんです。
お相手の希望年齢は、40歳台を選択したはず。

お金を払って入会する気はもちろん、はなからないのですが、これまでかなりの「あなたに合った女性がいます。」お知らせメールをもらっています。
昨日も受け取りました。

ほとんどは子どもを持つことは諦めていらっしゃる40代で大卒、仕事バリバリとお見受けする、素敵な! 方々ばかりです。

もし私が独身だったら、こういう女性をパートナーとして、これからの人生を送りたい。
そう感じるかたがほとんどです。
(奥さん、ごめんなさい!)

そういう女性にとって今「結婚」とは何でしょうか?
今、そしてこれからの結婚・夫婦に望むのは、なんでしょうか?

一度しかない人生。
一端でも、限られた期間・年数であっても、寂しさ、孤独の不安がない、心やすらぐ人生を送るための結婚があっても良いのでは。
そう思います。

もちろん、形にこだわらず、同棲、遠距離交際・恋愛などであっても。
そしてそこには、一つの<社会>が創られ、存在するのです。

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孤独を感じるのは、社会から取り残された感覚を強く意識するとき。
話し相手、相談相手がだれもいない不安。
それがいつまでも続きそうなことで増幅する不安。

ならば、自分で一つの社会を作れば、解消されるはず。
そこで結婚。
ちょっと短絡していますが、結婚にはそういう要素がある。

取り残された存在ではなく、だれかと繋がっているという安心感。これを、結婚して夫婦社会を作り、子どもを持ち、家族社会を作ることで獲得する。

前回述べた「生涯未婚も孤独死も怖くないけれど:結婚、してみませんか」も、今回のテーマと結びつきます。

「結婚」は、一般的には、夫婦というユニットの 最小単位の(組織)社会を作ることを意味します。

もちろん当初から住まいを別々にしての結婚もあります。
一時的なものと決めているとか、初めから別居婚を前提としている場合なども。

単身者も社会的な存在ですが、これは外部社会との関係でのもの。
結婚での夫婦同居は、それ自体が一つの自発的な社会となっているわけです。

ここに子どもが加わると「家族社会」ができます。
親と同居する、二世代家族社会、三世代家族社会にも発展します。
その中に複数の単位社会があることになります。

しかし、結婚したけれど、イメージしていた ものと違う。
伴侶や嫁姑の関係がギクシャクし て、精神的にきつい、つらい、孤独を感じる、 などということもあります。

それはいずれ解決できるかもしれませんし、できずに破綻を招く、婚姻解消に至るかもしれません。
厳しく考えるならば、夫婦社会や家族社会も、人と人の関係の在り方なので、そういうリスクも本来想定内です。
ならば自分たちで、あるいは他の助けを借りて対処いかねばなりません。

でもやはり、温かく理解し合い、支え合い、末永く続いていく。
そんな夫婦社会・家族社会でありたい、あって頂きたいと思います。
夫婦や家族としての、素敵な社会生活を自然に送ることができれば、と思います。

始まりはさほど愛を感じなかったけれど、日々過ごすうちに愛を感じる。
新たな愛が生れ、何となく強く確かな愛、絆になっていく。

付きあっているうちに深まっていく愛。
同棲しているうちに確かになっていく愛。

そこからの夫婦社会、家族社会の形成。
人と人の社会の自然な営みと思います。

(2012-12-1 投稿記事、転載)

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夫婦社会の解消・破綻で生まれる親子社会を大切に!

少子化対策云々と言われていますが、働く女性からは、多くの疑問を突きつけられています。

その中にある、マイノリティの声。
未婚・非婚の母と子のみ、あるいは父と子のみの親子・家族世帯の生活の厳しさ。その状況を訴える、あるいは報じる記事や情報をよく眼にします。

結婚という形式を踏まずに生まれた非嫡出子の人権問題も、このところ多く、大きく取り上げられるようになってきました。

しかしその問題に対する法制の整備・改定や、社会福祉制度の改善・改正の動きは、具体的・現実的に見ることはほとんどありません。

優しいはずの日本人が、こうした面には、けっこう冷淡です。

すべての子どもに、生きる権利と教育を受ける機会の平等の権利を!
社会の公共・共有の責任として、困難な状況にある親子社会を支援する。
こうした制度・文化・風土をこれからどのように整え、拡充していくか。

こうした課題が問題視されない。
これでは日本は、問題先進国ではなく、問題後進国と言うべきです。

政治家の意識の低さが、すべての元凶です。

同性婚も一つの社会として認めてほしいという願いの現われ!

同性婚の法制化の勧告を、と日弁連に申し入れ、という記事を先日見ました。

同性カップルが被る、法の下の不平等性の例として
◆遺言書がなければパートナーからの相続が認められない
◆パートナーの健康保険の被扶養者に該当しない
◆公営住宅への入居が認められづらい
などの不利益を挙げていました。

これは、やはり夫婦家族という社会の単位と同じように同性婚家族を社会の一つの形態として認めることを求めたもの。
そう言えると思います。
そろそろ日本でも同性婚について、真剣に議論・検討し、判断していくべき状況になってきたと思います。

何種類もの形態の社会が、重なりあってできている社会。
それが広がっていく原点が夫婦社会・親子社会という単位社会。

その暮らしを支える社会的な仕組み、法を拡充していくことが社会の使命・責務です。

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第10回、第11回の記事が、次ページに続きます。

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