気にしない世間体。でも、この寂しさは(2015/6/5)
水無田気流さんによる『「居場所」のない男、「時間」がない女』。
男性と女性、夫婦と家族のあり方を仕事や家事・育児など、さまざまな視点から展開しています。
この時代、男女が結婚することが益々難しくなる、女性にとって結婚や出産がとても負担が大きく、それを回避しようという気持ちが強く働くことが無理もない、と指摘。
ぜひお読み頂きたい一冊です。
もう一冊、この「結婚、してみませんか?」シリーズに相反する図書。
あの上野千鶴子さんとの対談
『非婚ですが、それが何か! ? 結婚リスク時代を生きる』(2015/8/22刊)もお薦め図書です。
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Ameblo編・第12回:世間体としての結婚
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「結婚するのが当たり前」だったひと昔前。
(なんと70年代には、男性98%、女性97%という年もあった!)
その時代の名残りとしての 「結婚していないと 一人前じゃない」とか「結婚しないとみっともない」 という感覚。
「結婚するのが当たり前ではない」時代になっている今は、世間体、体面・体裁を考えての結婚は、ほとんどありえなくなりつつあるのでしょうか?
生き方の選択肢としての「結婚する生き方」と「結婚しない生き方」。
それを裏付ける生涯未婚率の上昇。
50歳までに一度も結婚しない人の率。
男性5人に一人、女性10人に一人。
間もなく、4人に一人、9人に一人にも。
結婚していないことが恥ずかしい、とか変に思われるかもしれない、という感覚がなくなりつつある時代。
しかし一方で、婚活ブーム、仲介・紹介ビジネス市場の盛況は、そうは言っても「結婚したい人」が多いことの証拠。
結婚は当然したいモノ、コト、という感覚はまだまだ残っていると考えてもいいのかもしれません・・・。
「結婚」が面倒!?
例えば、親と一緒に暮らし、家賃や食事・洗濯な どの家事を親負担・親任せにできる便利さ、気楽さ、合理性。
こういう状態ならば、結婚で変わる暮らしの変化、 負担増などを想像すると「面倒」が先に立つ。
非婚・未婚のメリットは何よりも捨てがたい!??
結婚は人間としての生き方のモデルとして、ある いは価値あるものとしてでなく、リスクとして見られるようになっている。
ということは、彼らの親の夫婦としての在り方や、家族としての暮らしの体験は、プラスに評価する、そうありたい、見習いたい。だから、家族を持ちたい、と強く思わせるものではなかったからなのでしょうか。
「まあ恵まれ過ぎているんだよね」、「今どきの親は甘いんだよね」と達観・諦観していては、埒があかないのでありますが。
もし結婚願望があるならば、未来の伴侶を求めて 積極的に行動を起こすべし。
「婚活」もひとつのレジャー!
候補者探しサーフィン へいざ!
誰ですか、「それも面倒!」なんて言ってる人は。
大変な面もありますが、いい人との出会い、きっとあるでしょうから、
見る目を養いつつ、自分も見直しつつ、一生に一度は「結婚」体験、してみてもいいのでは。
って、やっぱり無責任ですか?
SNSの時代。
昔と比べれば、まったく縁がなかったルート、世界での出会いの可能性も増えたわけです。
これも面白いと言えば面白いわけですから。
※2012-12-04投稿分です。
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冒頭紹介した水無田気流さんの書の内容を考えれば、数年前に書いたAmebloの「結婚、してみませんか?」シリーズ。なんとも女性の現実の厳しさを無視した、古いタイプの男の勝手な言い分、戯れ言、能天気とお叱りを受け
そうですね。
水無田さんの『シングルマザーの貧困 』も読み終えて。
大いに男性が反省し、考えと行動を変えるべき、と確認させられた節もあり、これからどういうふうに私なりの考えをまとめ、伝えていくべきか。
なるほど、これでは仕方ないよね、世間体がどうこう、というレベルの話じゃないよね?
そう合点はいくのですが、できない、しない理由を挙げてばかり、言ってばかりでは、それに代わる、それとは異にする、未婚・非婚での素晴らしい生き方があるものかどうか。
まあ、本来、結婚と未婚・非婚とくらべてどうこう、というものではありません。
生涯未婚・非婚では、結婚生活と比較することも不可能なわけですから。
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出産・育児への不安をサポートする社会を!(2015/6/6)
以前、下重暁子さん著の『家族という病』(幻冬舎新書:2015/3/25刊)という本を読みました。
この『家族という病』は、家族論というより親子論:家父長制と戦後へのアンチテーゼ、と題したブログを書いたことがあります。
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Ameblo編・第13回:出産・育児への不安・ためらいと結婚 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
妊娠期間中の身体・健康上の不安、妊婦としての生活の不安。
そして出産という行為への不安。
男の私には物理的・肉体的・精神的に絶対理解できないコトであります。
女性はたいへんです。
役割を担ってもらってありがたい! という強い思いがあります。
私のかみさんにも、世のすべての女性にも、 本当にありがとう!です。
また、育児の大変さは、何にも増して、というか他とは比較できない大仕事、大事業?と思います。
進学や自立して家を出るまで、何年にもわたって続く人生のスタートになるのですから。
男も、出産はムリですが、できるだけ育児は一緒にまたは分担して「育メン」生活も送るべき、行うべきと思います。
(私は仕事一途だったので、いまだに懺悔の日々???)
いろいろ育児やその後の大変さと苦労。その経験を持つ知人・友人の話を聞くと、子どもを持つことが不安になる。
極端になると、結婚自体考えたくなくなる。
こういう話は、個人差があるので、「それが当たり前なんだからそんな不安を持つのはおかしい」と第三者的にイージーに言うこと、思うことはできないですね。
泣き止まない赤ん坊や子ども。
正直、イラっとすることありますね。
イラっとして当然だと思います。
でも自分が親に育てられた小さい時もきっとそうだったでしょうし、子を可愛いと思う機会の方がきっと多いでしょうから。
母となること、父となることに不安を感じる。
経済的な不安もある。
出産・育児の辛さも喜びも、幸福感も人、夫婦それぞれです。
しかし、子を持ち、育て、家族形成し、 家族生活を送るライフステージは、それなりに素晴らしいものになると思います。
未経験で一生を終るのは、ちょっと、というか、かなりというか、もったいなくて、残念な気がするのです。
※2012-12-05投稿記事の転載です。
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当然のことですが、出産・育児に対する不安に対して種々サポートする体制や仕組みは社会・自治体・国が用意・提供する必要があります。
またシングルマザー、シングルファーザーに対する育児や経済的な支援政策は、わが国では不十分で、今後の整備・強化は必須です。
こうして、結婚に対する障害や不安となる要素・要因を排除していくことが社会の役割でもあります。
なお、上記の未婚・非婚・離婚で子供を持つ女性・男性の事情は、水無田気流さん著の『シングルマザーの貧困』に詳しくあります。ご覧になってください。
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私は父と40歳以上年齢が離れていましたし、父が明治生まれだったのであまり身近に感じたことがありま せんでした。
母は専業主婦で、子どもへの愛情はたっぷり、という感じでした。
両親と年齢がかなり離れていたので、私は早く子どもを持って、若い父親でありたいと思い、24歳で長男をかみさんに産んで頂き?ました。
双方の両親とは別居だったので、子育てはまさに、かみさんにおんぶに抱っこ?
結構孤独な戦いだったと思いますが、なんとか3人育て上げてくれました。
感謝!です。
今は、 次男夫婦には双子の男の子ともう一人男の子。
私たちが男の子3人だったので、それに並んでいます。
長男夫婦は、長男が39歳の時の女の子の第一子で楽しみながらイクメン中。
三男夫婦には、来月9月第一子誕生予定で、お嫁さんが里帰り出産準備中。
Facebookの個人ページにはプライベートなことは載せず、秘密のグループを設定。
孫の成長を見守っています。
それぞれの家族とは離れて暮らしているので、適度な距離感があり、幸いあまり日常的に振り回されることはありません。
3世代の関係のあり方もそれぞれと思います。
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『○○という病』というタイトルで、家族間の問題を取り上げた図書。
最新刊の『家族という病』を購入したのが初めてでした。
その後調べてみると『母という病』を見つけ、続編的に
『父という病』(2015/1/5刊)も ありました。
となれば、「親子という病」もあるだろうと。
ありました!
これが2008年が初版とかなり前の出版でした。
そこでAmazon で 1円で、今発注しました。
『○○という病』というネーミングは、これが起源かもしれませんね。面白いのは、それぞれ出版社が違うこと。

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次のページは、14回と15回です。
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